「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15(Huawei)」について、ご紹介します。
最新のWiMAXルーターではありませんが、実は有能です。
私も、このルーターを使用しています。
追記
「HWD15(Huawei)」は、旧機種です。
最新機種は「W05(Huawei)」と「WX04(NECプラットフォームズ)」です。
下記の記事を、参考にしてください。
「W05(Huawei)」と「WX04(NECプラットフォームズ)」の簡単な比較もしています。
WiMAXの基本
使用する回線
WiMAXで使用する回線は、全部で4種類あります。
●WiMAX
下り最大:13.3Mbps
上り最大:15Mbps
【特徴】
・YouTubeの高画質再生が快適にできる
・地下で繋がりにくい
●WiMAX 2+
・WiMAX 2+(110Mbps)
下り最大:110Mbps
上り最大:10Mbps
・WiMAX 2+(220Mbps)
下り最大:220Mbps
上り最大:10Mbps
【特徴】
・WiMAXの上級の回線
・110Mbpsと220Mbpsの2種類ある
・220Mbpsは最新機種のみ対応
・地下で繋がりにくい
●au 4G LTE
下り最大:75Mbps
上り最大:25Mbps
【特徴】
・利用可能エリアが広い
・地下にも強い
・1,005円/月のオプション料金が必要
※月額基本使用料とは別
※日割り無し
“下り”は、ダウンロードです。
“上り”は、アップロードです。
実は、ルーターで使用する回線を指定する事はできません。
指定できるのは、「モード」です。
どのようなモードがあるかは、ルーターの機種によって、異なります。
プランについて
いくつかプランはありますが、お薦めのプランは、本家の「UQ WiMAX」で言うと、最新プラン「UQ Flatツープラス ギガ放題」です。
プロバイダによっては名称が少し異なりますが、「ギガ放題」と覚えておけば大丈夫です。
料金などは異なりますが、速度制限のルールなどは、ほぼ同じです。
このプランの最大の特徴は、「月間7GB制限」が基本的に適用されない事です。
“基本的に”というのは、「au 4G LTE」を含むモードを使用した場合は、適用される場合があるからです。
しかし、このモードは、別途有料オプションなので、多くの方は使用しないと思います。
解約については、スマホと同じような2年契約になっています。
本家の「UQ WiMAX」では、下記のようになっています。
1ヶ月目~13ヶ月目:19,000円
14ヶ月目~25ヶ月目:14,000円
26ヶ月目(更新月):0円
27ヶ月以降:9,500円
公式サイト:UQ Flatツープラス 契約解除料について
プロバイダによって多少異なりますが、大体どこも同じような感じです。
多くの方がこのプランで契約するので、以下の説明でも、このプランで契約する事を前提にします。
Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15
スペック
製造元 | Huawei |
---|---|
質量 | 約140g |
外形寸法 | 約H104×W64×D14.9mm |
バッテリー(WiMAX 2+連続通信時間) | 最大10時間50分 |
バッテリー(WiMAX連続通信時間) | 約9時間40分 |
最大同時接続台数 | 10台 |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11b/g/n |
対応ネットワーク(回線) | WiMAX/WiMAX 2+/au 4G LTE |
220Mbps対応 | ×(110Mbps対応) |
なぜか、「WiMAX 2+連続通信時間」>「WiMAX連続通信時間」です。
まあ、どちらも約10時間は持つので、外出中に電池が無くなる事は、あまりありません。
「WiMAX 2+(220Mbps)」は非対応ですが、「WiMAX 2+(110Mbps)」には対応しています。
「WiMAX 2+(110Mbps)」でも十分速いので、気にする必要はありません。
それではモードについて、ご説明します。
モード
モード | 使用する回線 |
---|---|
ハイスピードモード | 「WiMAX 2+」と「WiMAX」を使用します。基本的には「WiMAX 2+」で通信し、繋がらない場所では「WiMAX」で通信します。 |
ハイスピードプラスエリアモード | 「WiMAX 2+」と「au 4G LTE」を使用します。その時の状況で最適な方で通信します。 |
ノーリミットモード | 「WiMAX」だけを使用します。 |
最初の方で、“ルーターで使用する回線を指定する事はできません”と言いましたが、「ノーリミットモード」では「WiMAX」しか使用しないので、このモードを指定した場合、結果として回線を指定している事になります。
また、“「au 4G LTE」を含むモード”というのは、「ハイスピードプラスエリアモード」の事です。
このモードを使用した場合、その月の基本使用料とは別に、1,005円の追加料金が発生します。
日割りはないので、使用する時は慎重に。
基本的に使用するモードは、「ハイスピードモード」か「ノーリミットモード」です。
速度制限
速度制限は、2種類あります。
●月間7GB制限
【条件】
・「ハイスピードプラスエリアモード」を利用中に、当月の「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が7GB以上になった場合
【制限内容】
・当月末までの「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度が上り下り最大128kbpsになる
※「ハイスピードモード」の「WiMAX 2+」も含む
【解除方法】
・翌月になる
●直近3日3GB制限
【条件】
・当日を含まない直近3日間の「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が3GB以上になった場合
※「ハイスピードモード」「ハイスピードプラスエリアモード」が計算の対象
【制限内容】
・当日の昼頃~翌日の昼頃まで、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度がYouTubeの高画質が見れる程度の速度になる
※「ハイスピードモード」「ハイスピードプラスエリアモード」が制限の対象
【解除方法】
・翌日の昼頃になる
「月間7GB制限」については、前に言った通りです。
「ハイスピードプラスエリアモード」を使用しなければ、適用されません。
私は、月間でとんでもない量の通信量を使用していますが、「ハイスピードプラスエリアモード」を使用しないので、「月間7GB制限」を受けた事が無いです。
これが証拠です。
しかも、このルーターには「WiMAX」専門の「ノーリミットモード」があるので、最悪、「月間7GB制限」を受けても何とかなります。
「WiMAX」は、速度制限を受けないからです。
次に、「直近3日3GB制限」についてです。
これも、「ノーリミットモード」を使用する分には、全く関係ないです。
しかし、ネットの繋がり易さ(アンテナの本数)が、明らかに「WiMAX 2+」の方が上なので、私は「ハイスピードモード」を利用しています。
そして、毎日、この「直近3日3GB制限」を受けています。
これが証拠です。
毎日、10GB以上使用しているので、毎日、速度制限を受けているでしょう。
しかし、私は全く気づいていません。
毎日、YouTubeなどの動画を、1日中見ているのに。
それは、制限を受けている時の通信速度が、“YouTubeの高画質が見れる程度の速度”だからです。
つまり、全く困らないんです。
“YouTubeの高画質が見れる程度の速度”が、一体どれくらいの速度かは、スピードテストを行った下記の記事を参考にしてください。
WiMAXが7月15日より「直近3日間3GB制限」時の速度を上昇
だいたい4~6Mbpsくらいは出ています。
日常生活で普通に利用する分には、十分な速度です。
これらの通信量は、契約しているプロバイダの会員ページで、確認できます。
実際に、先ほどの2つの画像は、私が契約している「UQ WiMAX」のマイページのキャプチャです。
「月間7GB制限」に関しては、ルーターの画面でも確認できます。
レビュー
WiMAXルーター「HWD15」のレビュー動画 pic.twitter.com/M1uAxGXqrv
— Oiのぶ子 (@oinobuko) 2015, 3月 14
左上の“3”という数字は、現在の接続台数です。
その上は、アンテナです。
その右は、“WX”は「WiMAX」を利用しているという事です。
つまり、「WiMAX 2+」であれば、“WX2+”と表示されます。
その右の“HS”は、「ハイスピードモード」を選択中という事です。
その右が、バッテリー残量です。
スライドした後の画面の一番下にある“0GB/7GB”が、先ほど言った「月間7GB制限」の確認場所です。
省電力は、通信をしていない時に、自動でWi-Fi接続を切断する機能です。
これにもモードがあり、「クイックアクセスモード」と「ECOモード」の2種類あります。
「クイックアクセスモード」では、WAN側のみを切断します。
WANとは、ルーターとWiMAXアンテナ間の通信の事です。
利用再開方法は、普通に通信を再開すれば、自動的にWAN側も接続されます。
「ECOモード」では、WANと無線LANの両方を切断します。
無線LANとは、例えばスマホでWiMAXを利用している場合、スマホとルーター間の通信の事です。
●イメージ
スマホ→(無線LAN)→ルーター→(WAN)→WiMAXアンテナ
利用再開方法は、ルーターの電源ボタンを押す事です。
無線LAN側の接続を切断している状態なので、このような手間がかかります。
と言っても、私はずっと、「ECOモード」を利用しています。
理由は、電池を長持ちさせるためです。
「ECOモード」が発動している場合、電源を切っているのと、ほぼ同じなので、外出中に電池が非常に持ちます。
また、“ルーターの電源ボタンを押す”と言っても、Wi-Fiルーターは持ち歩く物なので、すぐにボタンは押せます。
全く苦ではありません。
これらのモードが発動するまでの時間も、5、10、15分の3種類の中から選択できます。
いづれのモードも、接続中にいきなり接続が切れる事はないので、安心してください。
取り扱いプロバイダ
現在取り扱っているプロバイダは、見当たりません。
在庫がなくなっていて、新しい機種に移行しているので、おそらく扱う事はないと思います。
その代わりに、最新機種で、私が一番お薦めの機種を、ご紹介します。
現在、最新機種は、下記の2つあります。
・WX02(NECプラットフォームズ)
・W02(Huawei)
今回の「HWD15」はHuawei製なので、「W02(Huawei)」を選びたくなりますが、私のお薦めは「WX02(NECプラットフォームズ)」です。
これらの大きな違いは、「WiMAX」と「au 4G LTE」が使えるかどうかです。
「WX02(NECプラットフォームズ)」では、「au 4G LTE」は使えませんが、「WiMAX」は使えます。
逆に、「W02(Huawei)」では、「WiMAX」は使えませんが、「au 4G LTE」は使えます。
先ほど言ったように、「au 4G LTE」を使いたい場合は、有料の「ハイスピードプラスエリアモード」を指定する事になります。
このモードを使用すると、「月間7GB制限」の計算に使われてしまうので、このモードはお勧めしません。
逆に、「WX02(NECプラットフォームズ)」の場合は、「au 4G LTE」が使えないので、「月間7GB制限」は全く関係ないです。
しかも、「WiMAX」は地下鉄などに強いので、私のお薦めは「WX02(NECプラットフォームズ)」です。
詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
WX02はさらに電池が長持ち!「直近3日3GB制限」の確認もできる
まとめ
私は、今回紹介した「HWD15(Huawei)」を使用しています。
本来であれば、このルーターを皆さんにも使って欲しかったです。
実は、このルーター以降に発売される機種には、「ノーリミットモード」が廃止されているからです。
しかし、「直近3日3GB制限」を受けている時の通信速度は、YouTubeを高画質で見れるほど速いので、最新機種でも問題ないです。
一時は、この速度制限のせいで、「WiMAX 2+」がめちゃくちゃ遅くなり、「WiMAX」に頼るしかない状況もありました。
その時は、「WiMAX」専門の「ノーリミットモード」が非常に優秀なので、今回の「HWD15(Huawei)」の注文が殺到しました。
しかし、その後、ユーザーさんの声を聞いて、運営会社のUQコミュニケーションズさんが、その速度をYouTubeを高画質で見れるほどに改善してくれました。
結果として、現在では、「ノーリミットモード」は不要です。
私も、「HWD15(Huawei)」を使用していながら、「ノーリミットモード」は全く使っていません。
ずっと、「ハイスピードモード」です。
毎日、速度制限を受けても、問題なく動画が見れています。
安心して最新機種で契約して大丈夫ですよ。
追記
「HWD15(Huawei)」は、旧機種です。
最新機種は「W04(Huawei)」と「WX03(NECプラットフォームズ)」です。
下記の記事を、参考にしてください。
●最新機種「WX03(NECプラットフォームズ)」
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