最近、“カウントフリー”というサービスを、聞いた事はありませんか?
これは、「LINEモバイル」という格安SIM(MVNO)が提供し始めた、とんでもないサービスです。
簡単に説明すると、LINEなど特定のサービスを利用した時のデータ通信量をカウントしないサービスです。
しかも、データ通信容量を使い切った時の速度制限時でも、対象サービスなら普通に利用できるのです。
このサービスを、「LINEモバイル」が始めると、他社で真似する業者が現れました。
また、それをさらに拡張させた、あり得ないようなサービスも登場しました。
「LINEモバイル」も含めて、これらのカウントフリーサービスを提供する業者を、説明します。
以下に記載する金額については、特記がない限り、税別です。
LINEモバイル
【特徴】
・カウントフリー標準装備
※プランによって対象が変わる
・LINEのID検索が可能
・データプレゼント
・契約者と利用者を分けて運用可能
・ドコモ回線
【通話無料オプション】
なし
【主な音声通話プラン】
●LINEフリープラン
1GB:700円
●コミュニケーションフリープラン
3GB:1,690円
●MUSIC+プラン
3GB:2,390円
【主なデータ通信プラン】
●LINEフリープラン
1GB:500円
●コミュニケーションフリープラン
3GB:1,110円
●MUSIC+プラン
3GB:1,810円
【解約】
最低利用期間:12ヶ月間
解約手数料:9,800円
※最低利用期間内の解約
【注意事項】
・無料通話オプションがない
「コミュニケーションフリープラン」で、カウントフリーになる対象サービスは、下記です。
・LINE
・Facebook
・Twitter
・Instagram
動画に関しては、タイムライン上に表示される、そのサービス公式の動画視聴の場合は、カウントされません。
つまり、YouTubeなどの外部サービスの埋め込み動画の場合は、カウントされてしまいます。
また、下記のストリーミング配信に関しても、カウントされてしまいます。
●LINE
LINE LIVE
●Twitter
Periscope
●Facebook
Facebook Live
「LINEフリープラン」は、LINEのみが対象サービスです。
しかも、1GBを選ぶ事ができ、音声通話プランでも月額700円なので、LINEしか利用しない人には、かなりお得です。
「MUSIC+プラン」は、「コミュニケーションフリープラン」の対象サービスに加えて、「LINE MUSIC」も対象になるプランです。
「LINE MUSIC」での操作や、ストリーミング視聴、ダウンロードは、全てカウントされません。
しかし、「音質-高」でのストリーミング視聴を長時間していると、速度制限を受ける可能性があります。
あと、もちろんですが、「LINE MUSIC」自体の月額料金などは、普通にかかります。
何がカウントフリーになるのか不明な点がある方は、下記の公式サイトの記事を参考にしてください。
「データプレゼント」とは、LINEモバイルの利用者に、データ通信量を贈れるサービスです。
贈れるデータ通信量は、契約したプランの当月の通信容量の残量だけです。
下記のデータ通信量に関しては、贈る事ができません。
・前月からの繰り越し分
・データプレゼントで貰った分
・追加購入した分
“契約者と利用者を分けて運用可能”についてですが、これはお子様を持っている親御様向けの仕様です。
設定により、お子様を利用者にした場合、お子様はマイページにログインする事ができず、下記の事が可能です。
・データ残量の確認
・データプレゼント
設定方法など、詳しい事は、下記の公式ブログの記事を参考にしてください。
LINEモバイルのLINE公式アカウントで契約者連携&利用者連携をしよう : LINE MOBILE 公式ブログ
【総評】
LINEのアカウントを連携させて利用できて、しかもSNS系がカウントフリーになるので、爆発的に利用者は増えると思います。
ただし、まだ始まったばかりで、通話無料オプションは全くないです。
これからに期待ですね。
下記のアプリでは、通話料が半額になるので、この業者を利用するなら使った方が良いです。
これらは、別に「DMM mobile」や「楽天モバイル」で契約していなくても、利用できるので安心してください。
FREETEL SIM
【特徴】
・カウントフリー標準装備
・ドコモ回線
【通話無料オプション】
・1分かけ放題
月額:299円
・5分かけ放題
月額:840円
・10分かけ放題
月額:1,499円
【主な音声通話プラン】
3GB:1,600円
6GB:2,220円
【主なデータ通信プラン】
3GB:1,040円
6GB:1,660円
【解約】
最低利用期間や解約金なし
【注意事項】
・スマホが独自開発端末
カウントフリーの対象サービスは、下記です。
・LINE
・facebook
・Twitter
・Instagram
・Pokemon GO
・Messenger
・WhatsApp
・WeChat
上から4つのメインサービスに関しては、何がカウントフリーの対象外なのかは、「LINEモバイル」と同じです。
あと気になるサービスは、「Pokemon GO」だと思います。
「Pokemon GO」は、下記のようになっています。
“Pokemon GOのデータ通信無料期間は2016年9月7日〜2017年9月6日です。Pokemon GOは開発・販売元であるNiantic社のサーバを利用した通信料が対象になります。同ゲームがGoogle MapなどNiantic社以外のサーバを利用する通信料は対象になりません。”
何がカウントフリーになるのか不明な点がある方は、下記の公式サイトの記事を参考にしてください。
メッセンジャーアプリ(LINE、WhatsAp、WeChat) データ通信料0円サービス|FREETEL(フリーテル)
3つのかけ放題は、専用アプリで電話をかける事で利用できます。
無料通話が終わった後は、自動的に通話料が半額(10円/30秒)の通話に切り替わります。
【総評】
SNS系のカウントフリーがあって、かけ放題のサービスがあるのは、この業者だけです。
無料通話のオプションが、3種類もあります。
最低契約期間も、解約金もない珍しい業者です。
主なプランの料金は、業界の相場通りの金額です。
注意事項としては、端末が独自開発された物しか選べません。
もちろん、自分でSIMフリー端末を用意すれば、全く問題ないですが。
あと、サービス内容は期待が非常に持てますが、サイトが複雑で分かりにくいです。
公式サイトでゴリ押しされている「スマートコミコミ」というサービスは、一見安いですが、意外な落とし穴があるので、契約する際は事前にググってからにしてください。
BIGLOBE SIM
【特徴】
・オプションが多様で優秀
・他社の上を行こうとする姿勢
・ドコモ回線
【通話無料オプション】
・3分かけ放題
月額:650円(不課税)
・通話パック60
月額:650円(不課税)
※上記2つは重複不可
【エンタメフリー】
●音声通話プラン
月額:480円
●データ通信プラン
月額:980円
※6GB以上のプラン限定
【主な音声通話プラン】
6GB:2,150円
【主なデータ通信プラン】
6GB:1,570円
【解約】
最低利用期間:12ヶ月間
契約解除料:8,000円
「3分かけ放題」が、最初の3分間だけ無料通話のサービスです。
「通話パック60」は、月に合計60分間まで無料通話のサービスです。
これらを重複して利用する事はできません。
両方とも、専用アプリで電話をかけ、無料通話が終わった後は、自動的に通話料が半額(10円/30秒)の通話に切り替わります。
「エンタメフリー」は、音楽や動画サービスがカウントフリーになる、業界初のサービスです。
対象サービスは、下記です。
・YouTube
・AbemaTV
・Google Play Music
・Apple Music
・Spotify
対象外になる事など、主な注意事項は、下記です。
“本サービスにおける動画視聴はスマートフォンを対象としており、タブレット等の大画面での視聴には適しておりません。”
“Apple Musicのビデオの再生は、エンタメフリー機能の対象とはなりません。”
“動画、音楽等のコンテンツのアップロードはエンタメフリー機能の対象外となる場合があります。”
“エンタメフリー機能を利用されている他のお客さまのご迷惑となるような、大容量のデータの長時間の通信を行った場合に、一時的に通信を制限する場合があります。”
また、6GB以上のプラン限定で契約できるオプションという事を、注意してください。
【総評】
無料通話が2種類あったり、「エンタメフリー」があったり、ユーザーのニーズに敏感な業者です。
特に、「エンタメフリー」は動画がカウントがされないので、これから爆発的に加入者が増える予感がします。
しかも、月額480円や月額980円であれば、全然苦ではありません。
LINEやTwitterなどは、6GBの容量で行えば良いですからね。
主なプランの料金は、業界の相場通りの金額です。
他社との競争で、完全に上を行こうとする姿勢が見えるので、これからも期待できる業者です。
端末の選び方
端末を選ぶ時に、スペックの何を見れば良いかわからないですよね。
そんな悩みを解決する、簡単な良いスマホの見分け方を伝授します。
まず、話題だったり人気になっている端末を、候補に選んでください。
その中で、以下のスペックの条件をクリアしている端末を選んでください。
インカメラ:約800万画素以上
アウトカメラ:約1200万画素以上
バッテリー:約3,000mAh以上
他のスペックなんて、見なくて大丈夫です。
一般の方にとって、大事な事は、この3つなんですよ。
あとは、見た目とかで、気に入った一品を選んでください。
それで十分です。
この方法で、悪いスマホを購入してしまうリスクは、ほとんどないです。
カウントフリーの上を行くサービス「WiMAX」
「WiMAX」は、モバイルWi-Fiルーターです。
カウントフリーのMVNOで契約するよりも、料金は高くなりますが、自由に快適にデータ通信をする事ができます。
具体的には、下記のようなサービスです。
・基本的に上下10Mbpsの通信速度
・月額の通信容量は上限なし
・直近3日間で10GBの速度制限あり
・速度制限時でも上下1Mbps
・電池は連続使用で12時間以上持つ
・月額換算で約4000円で利用可能
まず、通信速度が“10Mbps”くらい出るので、めちゃくちゃ速いです。
MVNOと比べても、こちらの方が速いです。
また、速度制限を受ける条件が、“直近3日間で10GB”とかなりゆるいです。
しかも、仮に制限を受けても、“1Mbps”になるだけです。
これは、YouTubeの標準画質が見れる速度なので、全然困らないです。
しかもルーターは、“連続使用で12時間以上持つ”ので、外出中に電池が切れる可能性は、ほぼないです。
気になる料金ですが、月額換算で、約3,500円くらいです。
私も契約していて、毎日速度制限を受けていますが、YouTubeを見続けています(笑)
このように、カウントフリーよりも、自由に快適にデータ通信ができます。
気になる方は、下記の記事を参考にしてください。
WiMAXって何?速度制限時でも動画が見れるWi-Fiルーターです
さらに、大手キャリアを利用している状態であれば、通話料金も気にしないで済むスマホを作れます。
それは、ドコモかソフトバンクで契約している必要があります。
auの方は、残念ながら無理です。
その方法は、大手キャリアのかけ放題を利用します。
かけ放題を残したまま、パケットパックやデータ定額パックを解約します。
・ドコモでカケホーダイを残してパケットパックを解約する方法
・ソフトバンクでスマ放題のデータ定額パックを解約する方法
これで、月額約3,000円で、かけ放題専用のスマホが誕生します。
そして、「WiMAX」を利用すれば、データ通信量も気にせず、データ通信もできます。
合計で、月額約6,500円くらいはかかりますが、通話もデータ通信も、自由で快適なスマホを作れます。
ぜひ、検討してみてください。
まとめ
カウントフリーで、MVNOの競争がさらに激化しました。
私たちにはありがたいですが、たぶん業者は悲鳴をあげているのではないでしょうか。
動画を見る場合は、「BIGLOBE SIM」の「エンタメフリー」が優秀です。
しかし、ヘビーユーザーの場合は、「WiMAX」がお薦めです。
大手キャリアのかけ放題と併用した利用の仕方を紹介しましたが、MVNOとの併用もアリです。
というか、私は実際にそうしています。
理由は、通話をほとんど利用しないからです。
なので、私と同じような通話を利用しない方なら、激安のMVNOで契約して、「WiMAX」を利用する事を勧めます。