スマホで、MVNOの格安SIMを利用している場合、大手キャリアでは今や当たり前になっている、「カケ放題」が無いです。
基本的に、スマホの通話料は20円/30秒です。
これだと、長電話をした時に、結構な出費になります。
まあ、MVNOの格安SIMを利用するくらいだから、あまり電話はしないと思いますが。
しかし、仮に長時間の電話になってしまった場合は、大変です。
また、長時間になりそうな時に、向こうがカケ放題だった場合でも、「かけ直してください」と言うのは、気が引ける状況も多いと思います。
そんな時に、通話料金を安くする方法を、ご紹介します。
方法と言っても、「楽天でんわ」「LINE電話」という超有名なアプリなんですけどね。
話題にはなったけど、意外と内容は知らない方が多いと思ったので、紹介します。
共通する大きな欠点
最初からネガティブな事を言います。
申し訳ございません。
でも、大事な事なので。
【かけられない電話番号】
・フリーダイヤル
・ナビダイヤル
・110番などの3桁番号
MVNOで契約されている方で、通話料金を安くしたい方の多くが、一番利用したい用途が、Amazonなどから来た荷物の「再配達の連絡」です。
その連絡先は、ほとんど「0570」で始まるナビダイヤルになっています。
つまり、それには利用できないんです。
それが目当てで、「楽天でんわ」「LINE電話」を利用しようと検討されていた方には、残念なお知らせだったと思います。
しかし、普通に友達や家族に電話をかける事はできるので、興味のある方は続きも読んでください。
楽天でんわ
【料金】
・初期費用 0円
・月額基本料 0円
・国内通話 10円/30秒(税別)
・国際通話 10円/30秒(非課税)
・解約金なし
【特徴】
・電話回線を利用
・電話番号の先頭に「0037-68-」発信
・相手に自分の電話番号が通知される
・着信があっても電話が切れない
・支払い方法はクレジットカードのみ
・利用料金はマイページで確認できる
【注意点】
・発信時のみ使用可能(着信には使えない)
・データ専用SIMでは利用できない
普通の通話料の半分です。
電話回線を利用しているので、「電話が繋がりにくい」「途中で切れてしまう」といったような不具合が、ほとんど無いです。
電話番号の先頭に、「0037-68-」を付けて発信します。
と言っても、アプリで行うので、手入力はしませんが。
また、相手の電話には、「0037-68-」無しで普通の電話番号が通知されます。
電話回線を利用しているので、データ専用SIMでは利用できません。
また、着信が来ても電話が切れる事がありません。
しかし、折り返す時は、着信履歴の電話番号をコピペして、アプリ内で貼り付けて発信する必要があります。
LINE電話
【料金】
・初期費用 0円
・月額基本料 0円
・支払い方法は2種類で料金体系も異なる
・国際電話は国によって異なる
●コールクレジット
・固定電話 3クレジット/分
・携帯電話 14クレジット/分
※1クレジット=約1円で、あらかじめクレジットを購入
※LINEアプリ、LINEウェブストアで購入可能
●30日プラン
・固定 60分 120円
・固定+携帯 60分 390円
・固定+携帯 120分 720円
※LINEウェブストアでのみ購入可能
※同じ物を使用中に購入する事はできない
※余った分数の繰越しは不可
【特徴】
・データ通信回線を利用(IP電話)
・LINEアプリを利用
・SMS機能付きデータ専用SIMでも利用可能
・Androidは支払いにLINEコインが使用可能
・相手に自分の電話番号が通知される
・アプリ内で残りのクレジット、使用可能期間、通話可能時間などが確認できる
・LINE@アカウント開設店舗など約650万のお店や施設へは無料
【注意点】
・発信時のみ使用可能(着信には使えない)
・相手がdocomoユーザーの場合、「通知不可能」または「非通知」と通知される
・電話中に着信があった場合は切れる
・LINEでFacebook認証のみの場合は利用不可
コールクレジットは、ある程度まとまったクレジット、「100クレジット」などを購入できます。
データ通信回線を使用しているので、回線のレベルに依存します。
MVNOのデータ通信では、回線が細いので、結構ノイズ混じりになってしまうようです。
なので、Wi-Fi環境で使用する方が良いみたいです。
と言っても、そのWi-Fiの通信速度によりますが。
LINEアプリ内に、「LINE電話」アイコンがあるので、すぐに始める事ができます。
電話番号が登録してあるLINEアカウントであれば、利用できます。
なので、SMSを受信できるデータ専用SIMでも利用可能です。
大きな欠点は、電話中に着信があった場合は切れる事です。
ただ、データ専用SIMで利用している際は、この心配は無いので、利用する価値は非常に高いと思います。
まとめ
SIMの種類や通信に分けて、賢い使い分けをまとめます。
●通話SIM
Wi-Fi通信→「LINE電話」
LTE通信→「楽天でんわ」
●データSIM
Wi-Fi通信→「LINE電話」
LTE通信→諦める
「LINE電話」は、Wi-Fi通信時でも、普通の電話に比べると劣るようなので、これだけに頼るのは危険です。
不安定な事も多いようです。
最低限、一つは通話SIMのスマホを持つべきです。
また、私のお薦めのMVNOは「DMM mobile」です。
これについてまとめた記事も載せておくので、興味がある方は参考にしてみてください。