「バナナの皮で革靴を磨くとピカピカになる」という記事が、ネットで話題になりました。
しかし、これには大きな落とし穴があります。
今回は、それをご説明します。
先ほどの記事には、このような事が書いてありました。
じつはバナナの皮に含まれるタンニンには、革をなめす作用があるのだとか。
タンニン?なめす?
動物の皮は、柔軟性に富み非常に丈夫ですがそのまま使用するとすぐに腐敗したり、乾燥すると板のように硬くなり柔軟性がなくなります。この大きな欠点を樹液や種々の薬品を使ってこの欠点を取り除く方法が「鞣し」と言います。鞣していない状態を「皮」と呼び、鞣したものを「革」と呼び区別しています。
タンニンを含んでいる植物は多数ありますが現在、使われているのは、南アフリカ産のミモザから抽出したワットルエキス、南米のケブラチヨから抽出したケブラチョエキス、欧州のチェスナットから抽出したチェスナットエキスでこれを単独で使用したり、混合して使用し「鞣し」を行っています。鞣された革は、伸縮性が小さく、堅牢なのでケース、鞄、靴底など立体化する革製品に適しています。
これから考えられるポイントをまとめます。
・「なめす」は汚れを落とすわけではない
・皮を製品化して革にする工程の事
・タンニンは革靴用の皮をなめす事に適している
つまり、バナナの皮で革靴を磨いても、「ピカピカ」になる効果があるわけではないです。
たぶん、水分を含んでいるので、磨いた後にタオルで乾拭きすれば、多少汚れが落ちて、「ピカピカ」感が出ているだけだと思います。
動画では確認できませんが、バナナ臭くなったり、渋みでベタ付いたりするデメリットもあると思います。
むしろ、逆効果という事です。
革靴を磨きたい場合は、市販の薬品を使用するか、専門のクリーニングに出すべきです。
私は、クリーニングの方をお薦めします。
自分で、市販の薬品で磨く場合、ムラができてしまったり、変に色落ちしてしまったりと、中々上手く行かないからです。
高価な物であれば、取り返しが付かないです。
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これは2月末までのキャンペーン価格です。
詳しくは、下記の記事にまとめたので、参考にしてみてください。
革靴・ムートンブーツ丸洗い!靴の宅配クリーニング「くつLenet」
まとめ
革靴はサラリーマンの方の必需品です。
すぐに、汚れが付いてしまったり、色落ちしてしまいます。
そんな時は、プロのクリーニング業者に任せるのが一番です。
バナナの皮で磨くのだけは、止めておきましょう。